2024-01-01から1年間の記事一覧

下野国の根本山信仰と富士山信仰(五年ぶりの林道作原沢入線の全線開通を記念して)

2024年4月22日に、5年ぶりの全線開通となった林道作原沢入線。 ゴールデンウイークが始まる27日、栃木県佐野市作原町から群馬県みどり市東町まで行き、群馬県側の作原沢入線起点(蚕影神社前)でUターンして、群馬県側の作原沢入線終点(佐野市作原町の宝生…

人穴富士講遺跡の丸宝講供養碑と足利の墓碑

丸宝講と足利 岩科小一郎著『富士講の歴史-江戸庶民の山岳信仰』p241に、丸宝講の最古先達 藤左衛門 寛政3没とあり、丸宝講の分布として(千葉)宝珠花、木間ヶ瀬、東魚沼、下吉羽 (栃木)足利と記載されている。 静岡県富士宮市にある人穴富士講遺跡に、…

丸万字講 正田正行の富士登山三十三度碑に見る講中・支援者

栃木県足利市田中町の女浅間神社にある、丸万字講の先達 正田正行の富士登山三十三度碑が建てられたのは嘉永元年(1848)四月。 翌嘉永二年四月に 正田正行の大願成就碑が建てられ、喜びが北口に表される。 足利市指定文化財「回漕問屋忠兵衛の石燈篭」と同…

丸宝講と足利。江戸川の河岸場と近江商人の話

丸宝講と足利 江戸初期より江戸川を開鑿。下総国葛飾郡宝珠花村は川で分断され、東西宝珠花村になる。江戸川右岸の西宝珠花河岸は、江戸川舟運の寄港地として栄えた。 浅間社を崇める宝珠花村の人々が、富士登拝のために作った講社が丸宝講。 下総国と武蔵国…

富士山信仰からみた「彦間浅間山」登山

栃木県佐野市下彦間町と足利市名草中町の境界にある彦間浅間山。佐野市側の山頂には、赤萬字講の先達 金山清行の講社が明治6年に建てた石祠があり、浅間大神(富士山の神様)を祀っていた。下彦間の浅間社がありますよという山名。 佐野市と合併する平成17年…